関西支部事務局の伊藤です。
毎年ゴールデンウィークの5月2~5日に渡って、京都市の平安神宮西に建つ京都武徳殿において全日本剣道演武大会、通称京都大会が開催されています。
オープン参加の全国大会ですが、出場資格として錬士、教士、範士の称号を取得している事が挙げられます。各選手立合いは約2分間一度きりですが、静謐な武徳殿の空気の中、高段者の成せる重厚な練り合いは、旅費をかけてでも現地での一見の価値があります。ご来場できない方でも近年では全日本剣道連盟のYouTubeでのライブ配信がされ、PCの画面で視聴することができます。
コロナ期間は中止、あるいは無観客などの規模縮小を余儀なくされていましたが、解禁されて2年目、連休も重なっているという事もあり、今年は特に外国の剣士の参加が多くみられました。コロナ期間中の閑散とした市内と比べ、武徳殿や平安神宮の周囲の賑わいを見るにつけ、活気のある京都が戻ってきたと実感します。
今年は5月3日(土)教士の部に私も出場し、翌5月4日(日)教士の部に関西から大阪府・角治壽先輩、釣慎一先輩、関東から埼玉県・筑紫義明先輩、茨城県・徳村康秀先輩がご出場されました。また5月5日(月)範士の部として熊本県・野口慎一郎先生もご出場されています。野口先生はその他、2~5日に渡って各部立合いの審判もされています。
私は3日に出場した後、4日に諸先輩にお会いするため一泊し、早朝の名物『朝稽古』にも参加しました。朝稽古は1時間行われますが、前半の30分は八段の先生方が元立ちに立たれ稽古をつけてくださいます。幸運にも最初に並んだ隣の列が野口先生であったため、お一人目に掛かった後、すぐに野口先生の列に並んで稽古をお願いすることができました。現役の学生時代にお目に掛かることはできませんでしたが、また学生時代に戻ったような感覚でご指導いただくことができました。



